平成15年度2学期試験
(科目
学習心理学
)
(担当
松尾太加志
)
持込不可 60分
T.
次の各文章にもっとも関連が深い用語及び人物を答えなさい。なお,人名は下記の人名群の中から選びなさい。(60点)
-
もともと中性刺激であったものが,無条件刺激と対提示されることによって条件刺激となり,条件反応を誘発するようになる。
-
同じ事態に対してなされるいくつかの反応のうち,直後に動物を満足させるものによって伴われる反応は,他の事柄が等しければ,その事態とより強固に結合されやすくなり,そのためその事態が再び起こるとき,その反応は再起しやすくなるであろう。
-
迷路を用いた学習で,10日までは目標箱に餌なしで,11日目から餌ありで訓練をすると,11日目からたちまちにして初日から餌あり条件の遂行水準に到達した。
-
回避条件づけにおいて,CSに喚起された恐怖は,隣室に移動することによって終結されるので,移動行動は強化される。恐怖という内的反応とそれに伴うフィードバック刺激がCSと移動の間を媒介している。
-
弁別刺激,オペラント反応,強化子の3つの事象の関係について,どのような刺激のもとで,どのように反応すれば,強化されるかという関係性を表すもの。
-
空腹の生活体が食べ物を食べると,それによって,飢えという動因が多少とも低下し減少するわけで,それが直前のS-R結合を強化すると考えられる。
-
学習について,生活体を外側から「引く力」に重きを置いた考え方で,目標対象に対する予期が道具的行動を動機づけるという考え。報酬の大きさによって反応の変化がみられる実験結果から裏付けられる。
-
古典的条件づけにおいて,CSとUSで用いる刺激の種類によっては,「接近の法則」の普遍的妥当性が崩れてしまう。
-
古典的条件づけを説明するのに,CSの存在するときにUSの与えられる確率やCSの存在しないときにUSの与えられる確率によって2次元的な図式を用いた。
-
バナナが宙吊りにされ,床には数個の箱が散らばっている部屋に入れられたチンパンジーは,バナナを眺め,周囲を見回し,ある時突然,「ハハア,わかった!」という経験をしたかのように,箱を積んでバナナを取ることに成功した。
【人名群】
エビングハウス パブロフ ソーンダイク ケーラー ワトソン
ガスリー ハル トールマン スペンス マウラー スキナー
ガルシア セリックマン レスコーラ
U.
次の各設問に答えなさい。(30点)
-
新行動主義と行動主義の違いについて説明しなさい。
-
強化スケジュールの基本的な4つのスケジュールの型について説明しなさい。
V.
講義の中で,最も印象に残った事柄について説明しなさい。(10点)