平成6年度1学期試験 (科目  学習心理学 )  (担当  松尾太加志 )  持込不可 60分

T. 次の文章で述べられている行動を,学習の理論によって説明しなさい。なお,【】の中に示した用語を使うこと。ただし,そのうちそれぞれ関係ない用語が3つ含まれている。
  1. いたずら電話があると,いやな思いをする。それを何度も経験していると,電話のベルが鳴っただけでいやな思いになる。それは,電話のベルだけでなく,それに類似した目覚ましの音でもいやな思いをすることがある。一方,全く異なる音ではそういうことは生じない。しかし,いたずら電話がかかってこなくなることが続くと,電話のベルが鳴っただけでは,いやな思いをしなくなる。

    【古典的条件づけ,条件刺激,無条件刺激,条件反応,無条件反応,外制止,内制止,自発的回復,般化,分化,消去】


  2. 馬券を買って,当たるとお金がもらえる。そのため,馬券を買うという行動をするようになる。しかし,いつも当たるわけではなく,ときどきしか当たらない。しかも,ある回数買えば確実に当たるわけではなく,その回数は一定していない。そのため,当たらないことが長く続いても,なかなか馬券を買うことがやめられない。

    【オペラント条件づけ,強化スケジュール,反応,強化子,随伴,強化,連続強化,部分強化,定時,不定時,定率,変率,罰,消去,消去抵抗】
U. 鏡映描写の実験で右のような実験結果となった。転移率を計算し,それによってどのようなことが言えるか,簡単に述べなさい。(結果の表は省略)