平成9年度2学期試験 (科目  学習心理学 )  (担当  松尾太加志 )  持込不可 60分

T. 下記のそれぞれの文章に最も関連の深い学習心理学の用語を下の解答欄に書きなさい。
  1. 古典的条件づけにおいて,条件刺激を一定時間提示後,さらに条件刺激なしの時間を一定時間経て,無条件刺激を一定時間提示する。
  2. 古典的条件づけにおいて,消去試行の繰り返しを休止することによって,反応水準が上昇する。
  3. 古典的条件づけの最中に条件刺激以外の刺激が与えられると一時的に反応が低下する。
  4. 弁別不可能な類似刺激を提示すると,強い興奮状態に陥ったり,最初できていた弁別が不可能になったりしてしまうなどの混乱状態になってしまう。
  5. ある状況に対してなされた反応のうちで,動物に満足を伴うか,直後に満足を与えるような反応はほかのものが等しければ,その状況に一層強固に結合され,この状況が再び生ずると,その反応はもっと生じやすくなる」というソーンダイクが述べた原理。
  6. 恐怖を誘発する条件刺激を与えると,動物がすでに行っていた反応が抑制される。
  7. 事前に逃避不能な訓練を行った後,回避訓練を行うと,もはや解決をあきらめて受動的に苦痛を受け入れてしまう。
  8. 反応を段階的に強化していき,最終的に目標の反応まで形成させる方法。
  9. 消去されるまでに要した反応数や時間などで示される消去されにくさ。
U. 表1は,オペラント条件づけを強化の種類と与え方によって分類した表である。空欄に適切な語句を入れなさい(解答欄に記入)。

表1 オペラント条件づけにおける訓練の種類
強化子の種類 強化子の与え方
提示 ( 1 )
( 2 ) 報酬訓練 ( 3 )訓練
( 4 )訓練 回避訓練,( 5 )訓練

V. 眼瞼条件づけについて以下の用語を使って説明しなさい(解答欄に記入)。

条件刺激,無条件刺激,条件反応,無条件反応,空気の吹き付け,まばたき,音刺激


W. オペラント条件づけにおける4つの基本スケジュールを説明しなさい(解答欄に記入)。

X. 右の図1は,シドマン型の回避条件づけにおける電撃の与え方を各条件ごとに示したものである。R−S間隔はすべて7秒であるとし,どこで電撃を与えるべきかを図中に縦棒で描き入れなさい(図中,0秒時には電撃が与えられている)。(図は省略)



テキスト: 山内光哉・春木豊(編著) 1985 学習心理学−行動と認知−,サイエンス社