平成14年度第1学期試験 (科目  現代人のこころ )  (担当  松尾太加志 )  持込可 60分

T. 次の各文章に最も関連のある心理学の用語を解答欄に記入しなさい。(24点)
  1. 体に害を及ぼすような食物を食べてはいけないということは,一般の学習よりも早く成立する。
  2. 孵化直後にはじめて動く対象の後を追う。
  3. 試行錯誤に行うのではなく,どのようにすればうまくいくのか見通しをたてて,どうすればいいのかを学習する。
  4. 内省ではなく,客観的に観察できる行動を心理学の対象とすべきだと主張する。
  5. 2つの網膜に映る像の違いによって奥行きを知覚する。
  6. 注意は,その資源の全体容量をうまく分配して行われている。
U. 次の文章中,下線部にもっとも関係があると思われる心理学の用語を書きなさい。(20点)
 今まで,サッカーに興味がなかったのですが,はじめて,ワールドカップの試合をテレビで見て,興奮して楽しかったので,1)また見るようになりました。ベルギーと日本との試合は,授業を休んでみてしまいました。サッカーの応援をするときに,顔にペインティングをして応援している人を見たら,とても楽しそうにしていたので,2)私も真似をしてみました。選手では,やっぱり,ベッカムが好きになり,TVに映るとドキドキするようになりました。そのうちに,新聞のテレビ欄に「ベッカム」の文字を見ただけで,3)ドキドキするようになりました。また,近くで話をしている他人の会話でも,全然聞きもしていなかったはずなのに,「ベッカム」という言葉が聞こえてくると,4)そちらに注意が向いてしまいす。

V. 次の各問に120字以内で答えなさい。(45点)
  1. ポンゾ錯視は,どのような見え方をし,なぜそのように見えるのか説明しなさい。
  2. 迷信行動は,動物実験の場面でどのようにして成立するのか説明し,なぜそれが迷信行動と言われるのかを説明しなさい。
  3. 金運財布を買って宝くじが当たった人の事例だけで,金運財布が効果をもたらすと結論づけていけないのはなぜか説明しなさい。
W. この授業を聞いて,あなたの心理学のイメージは,どのように変わりましたか。授業での内容を取上げて具体的に書きなさい。(11点)